観照日記

主にIT・ゲームなどの日々の役に立ちそうなことを書いていきます

リーンスタートアップ誕生秘話〜背景にある考え方〜

概要

  • リーン・スタートアップ について,何も知らない人でも ざっくり理解 できるように解説してみました。
  • 『リーン・スタートアップ』(エリック・リース 著)を読んで理解した内容をもとに書いていますが,誤解などがあればご指摘コメントください 🙇‍♂️

そもそも,リーンスタートアップってなに?

リーンスタートアップとは,雑に言えば 不確実性の高い環境で,爆速で成長するための科学的な起業論 です。本記事では,この考え方が生まれた背景を簡単にご紹介します。

リーンスタートアップ誕生秘話

ある日のこと,シリコンバレーでエンジニアとして働いていた エリック・リース 氏は思います。

「綿密に計画したプロジェクトなのに,顧客はそれを欲しがらない。なぜだ?」

そして,同じような問題意識を持つ仲間を集っていろんな新しいことにチャレンジします。この結果,次のシンプルな事実に気がつきます。

顧客にとって価値のないものはすべて無駄である。

従来の「綿密に事業計画立てて,じっくり時間をかけて完成品を作るやり方」では,顧客からのフィードバックを得るまでに時間がかかってしまいます。これにより,「製品ができた頃には顧客が興味を示さない」ということが起こるのです。

顧客が興味を持たないものは,即ち無駄 です。無駄を作るために貴重なリソースを割く余裕は,スタートアップにはありません。

しかし,早期に顧客からフィードバックをもらって製品を改善するという考え方は,当時では斬新で受け入れられませんでした。

その(新しい)やり方は,一風変わっていた。過去に学んだオーソドックスな製品開発理論では論外とされるような方法だが,実際にやってみるとうまくいく。ところが,それを新入社員や投資家,他社の経営者に説明しようとしてもなかなか理解してもらえない。うまく表現する言葉もなければ理解の基礎になる原理も確率されていなかったからだ。

こうして彼は,いくつかの事業を手掛けた経験から,自分の成功の経験を体系化しようと試みます。その過程で,トヨタの「リーン生産方式」に出会い,これを基に 無駄を排除(リーン)した,起業(スタートアップ) の理論を構築しました。

いまのビジネス環境は,VUCA と呼ばれるような不確実性の高い状況にあります。そんな中で,リーンスタートアップの方法論は着実に事業を成長させるための道標となるものです。

次回:「リーンスタートアップのライフサイクル」

リーンスタートアップの根底にある考え方がわかったところで,次は リーンスタートアップのライフサイクル について見てみましょう!